2023年4月の星空案内人勉強会の資料です。

今回の勉強会は、4月20日の部分日食の観察方法についての話をしました。

当日配布した資料を掲載します。わかりやすいように、当日使用したパワーポイントの画面から必要なものを貼り付け、文章も一部加筆しました。

観察の参考にしてください。


2023年4月20日の部分日食の観察方法       星空案内人勉強会資料 2023/04/12 

1,今回の日食は、金環皆既日食という少し珍しいもの。地平線近くで皆既日食になる場所では金環日食として見えるが、それ以外では皆既日食になる。しくみは以下の図のとおりだが、今回金環日食になる場所は海の上なので、実質は時間の短い皆既日食ということになる。日本では一部で部分日食になる。北の地方では日食にならない。 

 


  沖縄本島での見え方

  今回は欠け方が小さいので、食の最大以外は日食メガネではわかりにくい。              

 しかも県内で日食メガネを探すのが困難。だがネット通販ではすぐ買える。 

日食メガネで長時間太陽を見続けると目にダメージがあるかもしれないので、注意しよう。

  

2.観察には投影法がわかりやすい。 

  ①老眼鏡レンズで投影する方法(簡単)    



②小さい鏡で投影する方法(手軽) 



 ③老眼鏡とルーペで投影する方法(製作の難易度は高いので、けっこう面倒) 



 
 ④小口径の単眼鏡で投影する方法(手軽なのでこれがおすすめ) 



 単眼鏡と段ボール箱で作った日食投影器(2016年のもの)
単眼鏡はこれを使った

  

⑤木漏れ日を観察する(お手軽、誰でもできる、地面が白っぽいなら紙もいらない) 



 ※今回は欠け方が小さいので、欠けた形が木漏れ日ではわかりにくいかもしれない   

 

※ 注意する点 

①太陽の観察は日射病や熱中症、日焼けに十分対策をしておこなうこと。 

②日食メガネ等で太陽を長時間見ることは危険。目へのダメージがある。 

③老眼鏡や単眼鏡を使う投影では、レンズを通して太陽を見ないよう気をつける事。特に子どもが 

 うっかり覗かないよう、観察器具を放置しないように注意しよう。 

※過去の日食観察では、投影しているレンズを覗き込もうとする子どもが毎回必ずいた。注意しよう 

 

※ 次回の日本での日食は、2030年6月1日の北海道金環日食。北の地方ほど大きく欠ける。 

  中心が北海道なので、沖縄は国内で一番条件が悪いが、それでも沖縄では3分の1くらい欠ける。

  できれば北海道に行こう。沖縄はたぶん梅雨だし。 





 

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