2023年9月13日の勉強会は、9月21日に起こるアンタレス食と、9月29日の中秋の名月がテーマでした。 後半はベランダで星座の探し方や、望遠鏡の使い方などをやりました。 配布した資料は以下のとおりです。 2023年9月星空案内人勉強会資料 2023.09.13 1.9月21日のアンタレス食について 恒星や惑星が月に隠される現象を星食という。隠されるのが惑星の場合は惑星食と呼ぶ ・星食観測の意義 恒星の位置を精密に決めるためのデータとなる。 ごくまれに、星食観測からその恒星が二重星であることが発見される(アンタレスの伴星)。 ・言葉の意味 「潜入」・・恒星が月に隠される瞬間のこと 「出現」・・恒星が月の後ろから現れる瞬間のこと ★今回の特長・・・潜入は太陽が沈んでいないので観測困難。 出現は日没4分後で、双眼鏡があれば見えるかも。つまり観測条件は悪い。 ★当日のデータ(那覇)潜入:17時07分31秒 出現:18時33分51秒 日没:18時28分今回は出現を中心に観察するといい。望遠鏡で狙う場合は、月のどこからアンタレスが出てくるかを確認しておくこと。 2.中秋の名月 ・9月29日は中秋の名月。旧暦8月15日。日本では昔から、この日にお供え物をして お月見をするならわしがある。元は平安時代に中国から伝わった。お供え物は地方で かなり違う。沖縄では「ふちゃぎ」 ・中秋の名月は必ず満月になるわけではないが、去年と今年 は満月と重なる。2024年は中 秋の名月 (9月17日)の翌日が満月。 ずれる理由は、次のとおり。 ・中秋の名月の日付は新月からの日数で決まるが、満月は地球、太陽、月の位置関係で決 まる。 月の軌道が楕円形であり、新月から満月までの日数が13.9日から15.6日と変化 するため。 ★注目点:今回は月の出直後に満月の瞬間を迎えるので、欠けたところのほとんどない、 完全な満月の出を見ることができる。しかも月までの距離は36万キロと近いので、平均 よりも大きな月になる。地上の風景と合わせていい写真が撮れそう。 ★当日のデータ(那覇):日没18時19分、月の出18時21分、満月の瞬間:18時58分
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